出典:TVアニメ創作秘話~手塚治虫とアニメを作った若者たち~(1巻)より
『マンガクロス』にて「はるかリセット」を連載中の野上 武志 先生の作品(全1巻)。
手塚 治虫 先生の漫画家としてではなく、アニメーターとしての顔を、関係者の取材を通して描きます。
アニメ制作の過酷さや、当時のアニメ業界での様子がとてもリアル。
野上 武志 先生の描く手塚 治虫 先生の、必死の表情や少年の様にキラキラした表情も目をひく作品です。
| 作者 | 宮﨑 克(原作)・野上 武志(作画) |
| 出版社 | 秋田書店 |
| 掲載誌 | 週刊少年チャンピオン |
| 発表期間 | 2019年 |
| 巻数 | 全1巻 |
| 他メディア | ー |
見どころポイント
- アニメ界のベンチャー企業だった虫プロダクションとは?
- 虫プロダクション、現場との軋轢
アニメ界のベンチャー企業だった虫プロダクションとは?
虫プロダクションとは手塚 治虫 先生が設立した、アニメ専門の制作会社であり、世界初の週刊アニメーションである「鉄腕アトム」を制作した会社です。
アニメを週刊で放映する為に、リミテッドアニメという技法を活用し、動きが滑らかではない事から初期には同業者から「電気紙芝居」と揶揄されていましたが、この手法は他の作品にも広く普及していくこととなります。
また年齢層も若者が多く、設立当初は熱気と勢いに満ちあふれていた会社だったとのことです。
出典:TVアニメ創作秘話
~手塚治虫とアニメを作った若者たち~(1巻)より
虫プロダクション、現場との軋轢
手塚 治虫 先生は作品の質に徹底的にこだわり、社員がどれだけ徹夜して制作したとしても、納得できる物でなければ妥協せず作り直しをする方でした。
また、漫画の連載も大量に抱えながら、アニメ制作にも関わっていた為、アニメ制作の方の指示を取り付けるのが最も苦労したと、当時の社員は語っています。
社員が増えて会社の規模が大きくなる内に、現場との軋轢が生まれ、後に社長を退くことに…
出典:TVアニメ創作秘話
~手塚治虫とアニメを作った若者たち~(1巻)より
感想
手塚 治虫 先生の漫画家としてではなく、アニメ作家としての顔に焦点を当てた本作。
虫プロダクションというアニメ制作会社の栄光と没落、手塚 治虫 先生の元を去る人・残る人…、数多くのエピソードが全1巻とは思えない程に散りばめられています。
また事故や事件に巻き込まれた社員への対応や、第5話での元虫プロ社員・下崎 闊さんを助けるエピソード等、手塚 治虫 先生の情の深さが伝わる話も必見。
手塚 治虫 先生が、必死に仕事をする姿、子供の様にキラキラしている表情、またその思い出を優しい表情で語る関係者たち…、野上 武志 先生の作画も含めて、是非1度手に取って頂きたい作品です。



